鹿島の森 伝説 ~ 神様の綱引き ~
その昔、加賀と越前にそれぞれ神さまがいました。
加賀の神様は、女性の神様。長い髪をした神様でした。
越前の神様は、屈強な男性の神様でした。
2人が天にいたところ、そこに突風が吹きました。
突風にあおられ、目にゴミの入った神様が、涙をぽとりと流しました。
その涙、下界の大地に、ぽちゃんと落ちました。
いきおいで土が盛り上がって「鹿島の森」ができました。
涙でできた「鹿島の森」は、みるみる樹木が育ち、見るも美しい島になりました。
その様子を見た加賀・越前の二人の神様。
それぞれその美しい島を見て、「この島はオレのものだ!」「いいえ、この島はワタシのものです!」
と言い争いを始めました。
ちょうど国境でもあり、言い争いは収まりません。
結局、話し合いは物別れ。
鹿島の森がどちらのものか、決着方法は、「綱引き」をして決めることになりました。
屈強な越前の神様は、鎖を綱にしました。
髪の長い加賀の神様は、自身の長い髪の毛を綱にしました。
それらを結び合わせ、いざ綱引きが始まりました。
どちらも一歩も譲らない綱引き。
長い時間が過ぎても、まったく綱が動く気配がありません。
長い時間が過ぎたあと、ついに越前の神様が力尽き、後ろに大きなしりもちをついて倒れました。
こうして、美しい「鹿島の森」は綱引きに勝った加賀の神様のものになりました。
負けた越前の神様がついたしりもちの跡には、水がたまり、それが北潟湖になったというお話でした。
おしまい
(※管理人の記憶によるため、正式なものとは多少の差異があるかもしれません。ご指摘いただければ幸いです)